現在は、正道会館総本部師範として活躍中だが、自分が大学生の頃に佐藤塾の全日本大会に出場していた金師範(当時は朝鮮大学)。角田最高師範と対戦して敗れたのだが、角田最高師範との対戦がキッカケで正道会館へ入門。。その後の活躍は以下の通り。正道会館内でも非常に人望が厚く、自分も本当に心のそこから尊敬しています。頑張れ金師範
(FEG OFFICAL WEB SITEより)「伝説の存在といっても過言ではない、金泰泳選手が、この度、開催するライトヘビー級トーナメントに出場することが決まりました」
衝撃の発表だった。8・5HERO’Sの記者会見で谷川貞治FEG代表は、興奮気味にコメント。
隣にいた前田日明スーパーバイザーも、「金選手がここに出てきて、“おおっ!”と思っている人もいるでしょうね。オランダのピーター・アーツやアーネスト・ホーストと話していても、必ず金選手の話題が出るくらいですからね。どういう試合になるのか興味津々です」と目を輝かせた。
最近のファンは、金泰泳の名前を知らない人もいるかもしれないが、K-1草創期を支えてきたミドル級ファイターといえば、真っ先に挙がるのは彼しかいない。仮に今、当時の全盛期の金がMAXのリングへ上がっていれば、魔裟斗と双璧の実力を持っていたことだろう。
金は2000年のスタン・ザ・マン戦を最後に、現役から退いた(判定勝ち)。1996年に金はワンロップを倒し、最も権威のあるムエタイの二大殿堂スタジアムの統一チャンピオンに君臨。そのテクニックは、世界一と賞賛された。だが技術だけではなく、アーツやホーストが認めるくらいハートも強い。一度は現役を辞めた金が、なぜ復帰することになったのだろうか。本人が詳しく説明した。
「3年前に『Dynamite!!』のイベントで、ヴァンダレイ・シウバ選手とやらないかとオファーを受けて、準備する期間がなくて断ったんです。だから、いつ呼ばれてもいいように、ずっと総合格闘技の準備をしてきました。そんなときに、桜庭選手がHERO’Sへの参戦が決まって。僕は桜庭選手のことを好きだと言ったらおこがましいけど、凄い選手だなと思っていますので、できれば闘いたいなと。それで出場を決意しました」
当時、谷川FEG代表が金にシウバ戦をオファーしたのは、「ハートの強い金選手ならば、打撃の強いシウバ選手が、初めて下がるかもしれない」と評価をしていたからだという。結局、実現することはなかったが、もしも闘っていたら、勝負はタダでは終わらなかったことだろう。
今回、金の総合格闘技デビュー戦の相手は、なんと秋山成勲に決定。秋山は、「自分が総合格闘技を始めるときに、打撃、寝技を教えてくれたのが金選手でした。あれから経験を積んで、ここまで強くなったというのを、肌を合わせて感じとってもらえたらいいですね」と感慨深そうにコメント。金は、今でも正道会館所属の空手家。つまり、この試合は柔道VS空手の対決となる。伝説の金が、どこまで総合格闘技でも結果を残せるのか注目だ。